2009年8月5日

2009.8.5.竜バミ沢_1

小さな餌取りアマゴ

 
このところ各地で崖崩れ、山の事故が多発している。「朝方からは激しい雨がふるので、山間部では土砂崩れに注意するように」とラジオが昨夜から繰り返し注意を促している。
7時少し過ぎにSさんが迎えに来てくれた。外へ出ると、雨どころか抜けるようなまっ青な夏空だ。八王子から大月まで中央道で行き、(高速代550円の安さにはチョット驚きだった。)後はひたすら139号を北上、一ノ瀬川に向かう。

昨年は一ノ瀬の登山道が通行止めになっていた。当初、人の滑落事故で通行止めなったのかと、不安な思いがあったが、登山道が道幅ごと7mほど崩れ落ちてしまったのだと後で解った。その時は、迂回路を川の上流部に廻り、目的地から少し離れた車止めゲートのところに駐車し、降下点まで歩かされた。今年も各地で崖崩れが発生しているので、登山道の状況が気になっていた。
国道のヘアピンカーブの所の登山道入り口に差し掛かると、さいわいにも工事の看板とゲートは取り払われていた。
登山道入り口から約5分、大常木谷への降下地点には、すでに2台のクルマが駐まっていた。沢登りの人たちだろうか?
この降り口はかなり急で谷も深い。消防団が立てた看板に、「この付近は転落死亡者事故多し! 入山者は特に注意しましょう。」と書かれている。沢に降りた少し下流に遭難者の慰霊碑もあるようだ。
一ノ瀬キャンプ場のおじさんがテンカラ日記(動画)をインターネットで公開している場所は、主にこの上流部だ?。
〈「てんから.com」HP〉
http://tenkara.sakura.ne.jp/movies.htm
我々も、一度ここから、一ノ瀬の谷に降り、釣り登ってみたいと思っているのだが、足もとがおぼつかないため、まだ実現していない。
今日も少し上流の安全な降下地点の駐車スペース車を駐めた。
高速を利用したにもかかわらず、思ったより時間がかかり駐車場についたのは11時近かった。
それでも昔のようにはやる気持ちもなく、のんびりと準備を済ませ、目星を付けた降下点からゆっくりと沢に降りはじめた。

いつもは、シャクナゲ橋から一ノ瀬川に降り、右岸を5分ほど下り、二段の滝上を左岸に渡る、ここは川底が岩盤で水深も20cmくらいで浅いのだが、流れがやたら速い、足を取られ転んだら、身体ごと滝下まで持って行かれてしまう。ここを渡り、滝の落ち口脇をシャワーをあびながら竜バミ谷に降る。この降り口も注意をすれば問題はないのだが、ちょっと怖い、足を少しでも踏みはずしたり、手を滑らせれば、アッという間に二段の滝に落ちてしまう。大事故につながるのは間違いない。死ぬ可能性だってかなり高い。いつもいやな感じかしていた。少し大げさかもしれないが、それくらいに考えていた方が年寄りにはいいのかもしれない。
だから、我々は登山道から二段の滝下に降り、巻き道を使って竜バミ谷に入る。竜バミ谷へ入るには、それが一般的なようだ。
ところが、その巻き道に至るまでの、登山道からの降下地点が解らない。巻き道を見つけるのにずいぶん手間取ってしまった。右往左往してやっと、はっきりとした踏み跡を見つけることが出来た。
意外にもそこは、昨年尺岩魚を釣った落ち込みのすぐ上だった。
ありがたいことに、左岸に渡る所に倒木が渡してあり、その倒木を支えに難なく左岸に渡ることが出来た。渡った10m上流が、もう巻き道の入り口だった。
〈一ノ瀬川・竜バミ谷=沢登りのHP〉
http://www.naomi3.net/ryuubami/ryuubami.htm
http://buna-pow.com/sub2-2004-ryubai.html
一度、竜バミ谷で急に豪雨になった時があった。水が濁りはじめ枯葉なども流れてきたので、急いで引き返した。ところが、一ノ瀬川もあっという間に濁りを増し激流と化していた。渡ることが出来ず、 大変な思いをしたことがある。高巻きをし、渡れそうなところを探しながら再度沢に降りた。折れ枝を拾い、川底をたぐりながらやっとのことで渡り、何とか登山道へ戻ることが出来た。
あのとき、ここを知っていたら、もう少し安心して渡ることが出来たかもしれない。

巻き道から竜バミ谷に降り立ち、釣りを始めたのは12時を過ぎていた。沢はいつもより明るく広く感じた。ヒンヤリとして爽やだ。
第一投でで20cmアマゴ釣った。いつもの綺麗なアマゴだ。
先を行くテンカラのSさんも良型のアマゴを2尾釣っていた。
きょうは期待できると思ったが、その後、釣れるのは5cm前後の小さなアマゴばかり。夏休みで釣り人が多いせいだろうか?。
しかし、てんからのSさんはそんなことはないようだ。そこそこの型のアマゴを釣っている。
餌釣りのぼくはとにかく5cmのアマゴを何尾釣ったかわからない。
それでも、その後、24cmのアマゴをはじめ良型のアマゴ数尾を釣ることが出来た。4時ころ、沢も薄暗くなってきた、そろそろ終わりにしようと思った時、小さな落ち込みから流れ出した瀬が、大岩にぶつかるポイントで入れ食い状態になった。釣りはこれからの時間がいいのだが、この沢は登山道がないため、川通しに帰らなければならないので少し早めに終わりにすることにした。帰りの一ノ瀬川は少し増水し濁っていた。

2009.8.5.竜バミ沢_2

2009.8.5.竜バミ沢_3
 

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