2011年7月7日

2011.7.7泉水谷_1

30年ぶりの谷

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このところ、蒸し暑く鬱陶しい梅雨の一日だったり、真夏の茹だるような猛暑の一日だったり、天気が安定しない。九州地方では集中豪雨で崖崩れの被害も出ている。関東の天気予報では雨の日が多いにもかかわらず、その日になってみれば、青空が広がり暑い一日になったりする、いつになったらちゃんと梅雨明けするのだろうかと、釣りに行くタイミングを計っているさなか、Sさんから誘いのメールが入る。
今回は、奥多摩=泉水谷への釣行となった。僕にとっては30年ぶりの泉水谷である。当時同じ会社のカメラマンのKさんに誘われ、釣り道具一式を借りて出かけた。釣りをしたというよりは、とにかく歩いた記憶だけが残っている。ちょっと釣るとすぐに滝に出くわし、高巻を強いられる。再び沢に降り、また少し釣ると通らずで、登山道に戻り、また歩く。そんな繰り返しで、ただただ歩き疲れただけの釣りだった。もちろん釣果は無し。もう二度と来るものかと思いつつ帰途についた。ところが帰って日がたつにつれ、不思議とまた行きたいと言う気持ちがふつふつとわき上がって来るのだった。沢のヒンヤリした空気や、鳥のさえずり、沢の水音、風が草木を揺らす音や匂いなどが体にいつの間にかしみ込んでいたのかも知れない。そんな心地よさが蘇ってくる。それ以来いろんな谷に足を運ぶようになり、現在はSさんと月に一度、東京近辺の沢をガザゴソ、ふらふら、ヨロヨロとしている。
7時少し過ぎSさんを迎えに行き、町田街道→津久井湖→相模湖→桐原→小菅村→丹波山で魚券購入→泉水谷へ到着(10時頃)ミニクーパーが一台駐車していた。車から降りるとヒンヤリとした空気が心地よい。鳥のさえずりと共に丹波川本流の沢音も下の方から聞こえてくる。

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身支度を済ませ、とりあえず様子を見ながら小室川との出逢いを目指すことにした。出発して少し歩いた辺りの沢はかなり深く、流れは見えない。沢音もかすかに聞こえる程度だ。鳥のさえずりの方がはるかに大きい。40分ほど歩くと沢音も次第に大きくなり、流れの白泡も登山道から見下ろすことがきた。しかし、これまでに小室川との出逢いは見当たらなかった。通り過ぎたのかもしれない。急な登り道にも少し疲れ飽きてきた。とうとう我慢ができず釣り始めることにする。沢まではほんの5m程だ。リュックを下ろし仕掛けの準備をする前にチョットお茶とおやつを頬張る。良さそうなポイントが幾つもある。第一投にアタリがあったがあわせが早すた。以前は、かすかなアタリがあるとすぐに合わせずに送り込む。再度ビィビィとアタリががあってもまた送り込む。次にググッと引きがあってもまだ合わせない。と言ったかなり遅あわせの釣りをしていた。これだとほとんど釣りそんじがないのだ。その代わり100%針は飲み込まれる。その後の処理が面倒で最近は針を飲み込まれないように早あわににするようになった。で、合わせ損ないが多くなった。
第2投めは早合わせで掛けたがご覧のように極小ヤマメだった。

キレイなちびヤマメ

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食事を取りながら川面を見ていると数多くのカゲロウが飛び交っている、水面下からサイズは小さいがヤマメが盛んにライズをしている。雨もやんで食後の第2ラウンド。少し釣り上がるとちょっとした落ち込みの下に大きく細長い3mほどのツルッとした石が左岸から張り出している。その下は陰になり落ち込みからの流れは少し緩やかになっている。いつの間にかテンカラ竿からフライロッドに持ち替えたSさんが、その絶好のポイントにドライフライを打ち込んだ。その瞬間良形のヤマメが水面を割って飛び出し反転した。見事にヒット。久しぶりのフライロッドの第一投にヤマメを掛けたSさんも満足そうだ。この日、Sさんは20㎝オーバーのヤマメを8尾ほど釣っていた。 昨年小武川ゴア沢以来絶好調だ。僕は20㎝前後のヤマメを3尾ほど釣ったのみ。 久しぶりに遅い時間まで釣りを堪能した。
帰りの歩きは4.5㎞を約1時間15分。気持ちよく疲れました。
今回は遅くなったので、温泉にはよらず帰途につく。

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