ひめじょおん(姫女苑)Erigeron annuus

ひめじょおん(姫女苑)Erigeron annuus (3)

[vol.892/2015年8月22日]

 
キク科/ムカイヨモギ属/一年草/草丈:50〜100cm/開花:6〜7月
北アメリカ原産。明治維新(1865年)前後の渡来、帰化し、道ばたや野原に広がり生える。本来、紫苑(しおん)の漢字が使われるべきなのだが、日本産で「姫紫苑(ヒメシオン)」という別の植物があり、それと区別するため「姫女苑」「女」の漢字をあてたらしい。ちなみに、前出の「春紫苑」はハルジオンであるため、「姫女苑」ヒメジョオンをヒメジオンと呼ぶ間違いがあるようだ。姿も似ていれば、名前も紛らわしい。そこで、姿(花)の見分け方を……、一般的には、ヒメジョオンの方が背が高く、花は小さくて数が多い。これに対して、ハルジオンは背は低く、花は大きくて少ない。また、ハルジオンの蕾は下を向いて項垂れているのに対して、ヒメジオンは上を向いている。それでも解らない場合は、茎を折ってみる、ヒメジョオンの茎には空洞がない。ハルジオンの茎には真ん中に空洞がある。

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