あけび (木通・通草)Akebia quinata

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[vol.444/2014年5月31日]

 
アケビ科/アケビ属/落葉低木/つる性/開花4 ~ 5 月/ 結実9 ~10 月
本州、四国、九州、および朝鮮半島、中国に分布。一般的に木は雌雄同株だが、花は雌雄異花。白っぽく数の多い方が雄花。濃いピンクでやや大きな方が雌花。雄花の中央部には6 本の雄しべが、雌花の中央部にはバナナの果実のような雌しべが6 ~ 9 本放射状についている。名の由来は、実が熟して割れたさまが、人のあくびに似ていること、実が熟すとぱっくり口をあけたように裂けることから、 開け実(あけみ)があけびになったという説もある。実は青紫色で熟すと褐色になる。実の中身のタネの周りの白い部分は柔らかいゼリー状で甘くて美味しい。ツルは丈夫で乾燥させ、籠や吊り橋の材料などに使われる。利尿作用もある。春の若葉は、おひたしやアケビ茶に使われる。

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