くさのおう(草ノ王)Chelidonium majus L. var. asiaticum

くさのおう(草ノ王)Chelidonium majus L. var. asiaticum (1)

[vol.810/2015年6月1日]

 
ケシ科/クサノオウ属/一年生(越年草)/草丈:40〜80cm/開花:5〜7月
ユーラシア大陸一帯とその周辺に広く分布する。ヨーロッパから北アメリカへも移植され同地にも広く分布している。アジアでは本州から九州、および中国に分布。日本を含め、東アジアの温帯域に分布するものはヨーロッパ産種の1変種として扱われ学名に var. asiaticum の変種名が付与されている。茎や葉から黄色の汁が出るので「草の黄」とも書く。また、丹毒を治す効き目があるので「瘡の王」とも書く。(※瘡(かさ)=できものはれものなどの皮膚病。)古くから薬用に供されているが、誤食すると皮膚同様に消化器内の粘膜がただれ、時には死に至るこもあるので要注意。

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