[vol.273/2013年12月11日]
キク科/キク属/多年草/10〜12月
平安時代に中国から渡来。改良が重ねられ多くの品種がある。園芸品種としてはスプレーマムやポットマムなどがよく知られている。「マム」とは「菊」とのこと。菊の花の盛りは、一般的に11月だが、冬になっても「残菊、晩菊」という名でで咲き続ける。これらはだいたい小菊のことで、野性味の濃い小菊は寒さには強く、冬になっても咲いているので「冬菊」、「寒菊」とも呼ぶ。
中国では菊は不老長寿の薬効があるとされ、陰暦の9月9日(重陽の節句)には菊酒を飲み長寿の祈願をした。これがしだいに日本にも伝わり、菊の花を酒に浮かべて飲み、花を鑑賞する「重陽の宴」が催されるようになった。