発眼卵放流のヤマメたち
早朝まで降り続いた雨も何とかあがり、天気は回復に向かっていた。Sさんを迎えに寄り、とは言っても、ぼくの家からは100mも離れていない。荷物を積み込み出発。横浜インターから東名高速に入る。話に夢中になり気が付けば、降りるはずの大井松田インターはいつの間にか通り過ぎていた。25km先の御殿場インターで降り、246を引き返す。世附川の駐車場についたのは9時を少し過ぎていた。遠回りしたおかげで雨はすっかり上がっていた。いつものように魚券を買うため管理事務所によると、熊が出没しているので注意するようにとのこと。沢には熊の足跡がいくつも残っているという。登山道をいつものように1時間半ほど熊よけの鈴を鳴らしながら歩く。沢に降りたのは11時ころだった。今日の歩きはいつもより長く感じ、2人とも息が切れていた。仕掛けを準備し、一息入れて釣行開始。魚影はけっこう有るのだが、釣れるのは10cm程度の小物ばかり、15尾ほど釣ったが、今回、リリースボックスに入れ撮影できたのは15cm程度のもの5尾だけ。 25cmオーバーはなし。今日の魚たちはずいぶん神経質になっている様子だ、アタリがあり、送り込む、少し合わせて、また送り込む、そんな繰り返しをやってもまだ食い付いてこない。かなり警戒しているようだ。釣ったほとんどの魚は、送り込み、少し合わせる、この繰り返しを5回ほどやって本あわせをすると、やっと食い付くといった感じだった。おかげで針はほとんど揉み込まれ、先日作ったコーヒースプーンの針はずしが大活躍する。
この沢の魚は発眼卵放流しているそうだ。いわば天然魚。だから綺麗な魚が多いように思う。10cm程度の小さなやつは特に美しい。美しいのだけれど、掛かる魚が小さいのにはウンザリもする。ともあれ熊にも会わずに無事釣行終了(5時半)。駐車場に着いたのは7時20分ころだった。