はぎ(萩)Lespedeza

はぎ(萩)Lespedeza (4)

[vol.950/2015年10月19日]

マメ科/ハギ属/6〜10月/落葉低木/樹髙:1〜2m/開花:6〜10月
日本各地の山野でごくふつうに見られる萩といえば山萩を指す。東京近辺で見られるものは宮城の萩と山萩がほとんどで秋の七草でもなじみが深い。春の彼岸には牡丹を、秋の彼岸には萩の花を供える。彼岸に供えるあんころ餅、「ぼたもち」「おはぎ」はこの花に由来し同じものである。萩の枝や葉は家畜の飼料や屋根ふきの材料にし、葉を落とした枝を束ねて箒(ほうき)にしたて、根を煎じて、めまいやのぼせの薬にするなど、人々の生活にも溶け込んでいた。『万葉集』には萩の歌が140首以上あり、最も多く詠まれた花となっている。

▼ indicated big(play slideshow)